なぜ多くの家系図は源氏や藤原氏につながっているのか?
家系図を眺めていると、不思議なことに気づきませんか?
多くの家が、源氏・平家・藤原氏・橘氏のいずれかに行き着くのです。
江戸時代の「戸籍」?――宗門人別改帳とは
江戸時代の日本には、今でいう戸籍や住民台帳のような役割を果たしていた帳面がありました。それが「宗門人別改帳(しゅうもんにんべつあらためちょう)」です。
この帳面は、村ごとに作成され、領主に提出された戸口の基礎台帳で、国史大辞典では「宗門改めと人別改めを複合したもの」と定義されています。つまり、「宗門人別改帳」とは、もともと別々だった2つの台帳が合体してできたものです。
『君が代』に隠された歴史と日本文化
日本の国歌『君が代』には、意外と知られていない歴史があります。
実は、初代『君が代』の作曲者はイギリス人だったのです。
江戸時代までの戸籍制度とは?
江戸時代までは「寺請制度」と呼ばれる宗教統制が行われ、必ず寺院の檀家になることが求められたため、寺が今でいう役所のような役割を果たすようになっていました。その後、幕府が藩に対して宗門人別改帳(しゅうもんにんべつあらためちょう)という台帳の作成を命じ、その宗門人別改帳が今でいう戸籍や租税台帳の役割を果たしていたのです。
明治以前の戸籍制度の歴史については関連記事に時系列で詳しくまとめています。
本家と分家で家紋が違う理由とは?
「うちの家紋、本家と少し違う…」
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
実は、本家と分家で家紋が異なることは珍しくありません。
ここでは、その理由と調べ方について解説します。
家紋は誰が決めたのか? その由来を知る方法
「うちの家紋は、誰が決めたのだろう?」
家系や歴史に興味を持ち始めると、ふとそんな疑問が浮かぶことがあります。
結論から言うと、多くの場合、家紋を最初に使い始めた人物を特定することはできません。
自分の家の家紋を調べる方法
「自分の家の家紋が分からない」という方は、意外と多いものです。
ここでは、家紋を調べるための具体的なステップをご紹介します。
古い戸籍に出てくる用語や空欄の意味を解説
家系図作成や先祖調査をしていると、古い除籍や戸籍に普段あまり見ない言葉や空欄が出てきて「これってどういう意味?」と疑問に思うことがあります。今回はよくある3つの質問にお答えします。
戸籍の基礎知識|相続や身分関係の証明に欠かせない制度とは?
「戸籍ってどんなときに必要なの?」「筆頭者って何?」「謄本と抄本の違いは?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、今回は戸籍制度の基本的な仕組みや役割について、わかりやすく解説いたします。
戸籍とは?
戸籍とは、日本人一人ひとりの氏名、生年月日、夫婦・親子関係などの“身分事項”を記録・証明する公的な制度です。
出生・死亡・婚姻・離婚・転籍・入籍・養子縁組など、身分に関わる出来事があった際には、本籍地や住所地の市区町村役場に届出を行うことで戸籍に反映されます。
なお、裁判や家庭裁判所の審判によって離婚や氏名の変更、親権の変更があっても、届出をしなければ戸籍に反映されないため注意が必要です。中には届出の期限が定められている手続きもあります。
戸籍のしくみと用語解説
◉ 戸籍は「夫婦単位」で作られる
戸籍は原則として一組の夫婦とその未婚の子どもを1つの単位として編製されます。結婚すると新たな戸籍が作られ、そこに子どもが生まれた場合は同じ戸籍に入ります。
◉ 入籍と分籍の違い
入籍:出生や養子縁組などで、すでに存在する戸籍に入ること。
分籍:成人した子どもが、結婚に関係なく単独の戸籍を新たに作ることをいいます。
◉ 転籍(本籍地の変更)
戸籍の「本籍地」は住所とは異なるもので、日本国内であれば自由に移すこと(転籍)が可能です。
たとえば「現在の住所を本籍地にしたい」という理由で転籍を行う方もいます。
◉ 戸籍の筆頭者とは?
筆頭者とは、戸籍の先頭に記載されている人のことです。夫婦で新しい戸籍を作る際、夫の姓を名乗る場合は夫が、妻の姓を名乗る場合は妻が筆頭者になります。
筆頭者が亡くなっても、その戸籍の筆頭者は変更されず、記録として残り続けます。
戸籍の証明書の種類
◉ 戸籍謄本と抄本の違い
戸籍謄本(全部事項証明書):戸籍に記載されている全員分の情報を記載したもの。
戸籍抄本(個人事項証明書):戸籍のうち特定の人だけを抜き出して記載したもの。
相続手続きなどでは、家族関係全体を把握する必要があるため、通常は「謄本」を用います。
除籍と改製原戸籍
◉ 除籍とは?
結婚・死亡・離婚などで戸籍から個人が抜けた場合、「除籍」となります。
また、全員が戸籍からいなくなった状態の戸籍は「除籍簿」として保存され、そこから発行される証明書は「除籍謄(抄)本」と呼ばれます。
◉ 改製原戸籍とは?
法改正により戸籍の形式が変更された際、古い様式の戸籍から新しい様式に書き換えられた元の戸籍を「改製原戸籍」と呼びます。
たとえば、
昭和32年:戸籍様式の全国的改製
平成6年以降:電算化(デジタル戸籍)による改製
改製原戸籍は、過去の家族構成や相続関係を確認するために重要な資料となる場合があります。
戸籍の附票とは?
「戸籍の附票(ふひょう)」とは、その戸籍に属する人の住所の履歴を記録した帳票です。
住民票との違い:住民票が市区町村内の住所履歴しか記録されないのに対し、戸籍の附票は市区町村をまたいだ住所の変更履歴も記録されます。
そのため、不動産や相続の手続きなどで、本人の住所の正当性や変遷を証明する必要がある場合に使用されます。
【名字のルーツ】「源平藤橘」とは?日本の姓の起源に迫る
日本の姓(名字)の歴史を語るうえで、必ず登場するのが「源平藤橘(げんぺいとうきつ)」という言葉。これは、日本の歴史の中でも特に栄えた4つの氏族、すなわち源氏・平氏・藤原氏・橘氏を指します。
これらの氏族は、天皇から与えられた氏姓(うじかばね)を起源とし、朝廷や武家社会の中で大きな力を持ちました。さらに、その一族の広がりが、私たちの知る「名字」の誕生につながったとも言われています。
