「うちの家紋は、誰が決めたのだろう?」
家系や歴史に興味を持ち始めると、ふとそんな疑問が浮かぶことがあります。
結論から言うと、多くの場合、家紋を最初に使い始めた人物を特定することはできません。
家系図にも残らない「家紋の始まり」
古くから伝わる家系図を見ても、「この人物が家紋を作った」と明記されている例はほとんどありません。
大名クラス(伊達氏、黒田氏、山内氏)
戦国大名(葛西氏 など)
といった有名家では、家紋の起源が記録に残っている場合がありますが、これは非常に珍しいケースです。
家紋の誕生時期を直接知ることは難しいですが、デザインの特徴から、古さや新しさをある程度推測できます。
時代が下るにつれて、図形が複雑化します
丸を含む家紋 → 丸がないシンプルな家紋よりも新しい傾向
蔦の家紋 → シンプルな蔦よりも「中陰蔦(輪郭が二重)」の方が新しい
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5代目製本業経営者。体を動かす事が趣味でジムに週5回通ってます。
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