一生に一度の家系図作成、失敗しない業者選びのポイントとは?

一生に一度の家系図作成、絶対に後悔したくないですよね。
でも、業者選びを間違えると、大切な家族の歴史が台無しになってしまうことも。
この記事では、信頼できる家系図業者を選ぶためのポイントをわかりやすく解説します。

Q 家系調査を業者に依頼したいと思います。良い業者を選ぶコツはありますか?
A家系図は、一生に一度しか作らない大切なもの。
だからこそ、「値段」だけで業者を選んではいけません。
最も大切なのは、その業者がどれだけ家系調査に対する専門知識を持っているか、という点です。

例えば、明治時代の除籍には貴重な情報が多く記載されていますが、知識が浅い業者に依頼すると、単純に続柄だけを線でつないだ家系図しか作成されません。
また、除籍に記載された事項欄(氏名上部の欄)の意味まできちんと読み解き、説明できる業者はごくわずかです。
もし誤読が多い業者に当たってしまうと、せっかく取り寄せた除籍の価値も半減してしまいます。

一般的に、良い業者は料金設定が少し高めですが、重要なのは価格ではなく対応の質です。
最初の問い合わせ時に、取り寄せた除籍の内容についてどれだけ具体的に説明できるかをチェックしましょう。
回答があいまいだったり、自信のない受け答えをする業者は避けた方が無難です。

Q 行政書士や司法書士の資格を持っている業者に頼んだほうがいいのでしょうか?
A家系図作成を請け負う業者には、大きく分けて次の2タイプがあります。
① 行政書士・司法書士の資格を持つ業者
② 資格を持たない一般の家系図業者

中には「戸籍のプロ」を名乗る行政書士業者もありますが、実は行政書士試験で出題される戸籍法はわずか1〜2問程度。それも戦後の現行戸籍法が対象です。
つまり、明治・大正・戦前の古い戸籍を扱うには、たとえ資格があっても、特別な経験や研鑽が不可欠なのです。司法書士も同様です。

現在では最高裁判例により、観賞用家系図の作成に資格は不要とされています。
つまり、重要なのは「資格の有無」ではなく、どれだけ家系調査についての知識と経験を積み重ねているかということ。

日本には、家系調査を体系的に学べる学校がありません。
資格者・無資格者を問わず、すべての業者が独学や現場経験を積み重ねてスキルを磨いています。

だからこそ、肩書きではなく、
「家系調査への深い理解と熱意」
で業者を見極めることが、成功する家系図作成のカギとなります。