【よくあるご質問⑫】先祖が屯田兵・徴兵・シベリア抑留された記録を知りたい場合

今回はご先祖様の軍歴や屯田兵時代の情報にたどり着くことがあります。
今回は、そうした記録を確認する方法についてご紹介します!

❓Q:先祖は屯田兵だったと聞いています。確認する方法はありますか?
✅ A:以下の資料で確認できます。

『屯田兵村の百年』(伊藤廣著・北海道新聞社)
→ 全屯田兵の氏名と出身地が記載されています。

インターネット検索「屯田兵 名簿」
→ 「全屯田兵名簿」というPDFにアクセスできます。(ただし、出身都道府県のみ記載)

より詳しい情報を知りたい場合は、『屯田兵村の百年』を参照しましょう。
また、所属していた屯田兵村が分かる場合は、各屯田兵村史にも名簿が掲載されていることがあります。

📝 士族屯田の場合
本サイト内の「北海道へ移住した士族」一覧でも、氏名を確認できます。

❓Q:祖父は徴兵されて戦地へ行ったそうです。軍歴を調べる方法はありますか?
✅ A:軍歴証明書(兵籍簿・軍人履歴原票)を申請することで確認できます。

軍歴証明書には、

 ・配属部隊
 ・派遣先
 ・参加戦闘
 ・昇進歴
 ・戦死地

など軍歴の詳細な情報が記録されています。
また、兵籍簿が取得できれば、家族構成や入隊前の職業まで分かることもあります。

【申請先】
陸軍 昭和20年8月15日時点の本籍地の都道府県庁(例:北海道庁福祉援護課など)
海軍 厚生労働省 社会・援護局 業務課 調査資料室 海軍担当
※樺太・北方領土出身者は、北海道庁が管轄します。

【申請できる範囲】
本人または3親等以内(父・祖父・曽祖父・兄弟・おじ など)。

❓Q:亡くなった父がシベリア抑留を体験しています。記録は残っていますか?
✅ A:ロシア政府提供の資料の翻訳記録があります。

厚生労働省 社会・援護局 援護・業務課 調査資料室調査係にロシアから提供された抑留者データが保管されています。

【記載内容例】
・氏名、生年月日、出生地
・国籍、党籍、信仰
・住所、家族氏名
・徴兵・志願の別
・所属部隊、階級、捕虜となった場所
・死亡情報(死亡日・場所・死因・埋葬地)

かなり詳細な情報が含まれており、戦中・抑留中の状況を知る貴重な手がかりになります。