家系図を作ったり、相続の手続きを進めたりする中で、
「戸籍謄本が必要だけど、本籍地が遠い…」と困ったことはありませんか?
これまでは、たとえば亡くなった方の出生からの戸籍を取得したい場合、
まず最後の本籍地に死亡時点の戸籍を請求し、
その戸籍に記載された“ひとつ前の本籍地”を確認しては、また別の役所に郵送請求…という
“たらい回し”状態になりがちでした。
しかも郵送では1週間以上かかることも多く、1通取り寄せてはまた次の役所へ、、、と、
非常に手間も時間もかかっていたのです。
そんな課題を解決してくれるのが【広域交付制度】!
2024年3月1日からスタートしたこの制度では、
全国どこの本籍地の戸籍でも、最寄りの役所でまとめて請求できるようになりました!
✅広域交付制度のメリットとは?
【ポイント①】どこでも請求できる
遠方にある本籍の戸籍も、お住まい・勤務先の近くの役所で請求可能!
【ポイント②】まとめて請求できる
複数の本籍があっても、1か所の窓口で一括請求OK!
✅誰が請求できるの?
本人、配偶者、直系尊属(父母・祖父母など)、直系卑属(子・孫など)です。
兄弟姉妹や代理人や郵送での請求は不可となっています。
必ず対象者ご本人が、役所の窓口に直接行く必要があります。
※広域交付制度でない従来の取得方法であれば、郵送や代理請求は可能。
✅どこで取得できるの?
市区町村の窓口です。
マイナンバーカード(暗証番号登録済)があればコンビニでも取得可能です。
✅必要な本人確認書類は?
以下の顔写真付きの公的証明書のうち、1点が必要です。
・マイナンバーカード
・運転免許証
・パスポート
・在留カード など
※社員証や健康保険証など、公的機関以外が発行した証明書は使えません
✅手数料について(1通あたり)
証明書の種類 手数料
戸籍の全部事項証明書(戸籍謄本) 450円
除籍の全部事項証明書(除籍謄本) 750円
改製原戸籍謄本 750円
例えば:3世代分の8系統をたどる場合
8通 × 700円 =5,600円
目的に応じて、どこまで遡るかをあらかじめ決めておくのがおすすめです!
✅所要時間
1通のみの請求であれば、混雑していなければ約60分前後で取得可能です。
複数の戸籍を請求する場合、90〜120分以上かかることもあります。
特に「遡れるご先祖様全て」など対象が広い場合は、1~2か月ほどの期間が必要となります。
対象範囲が多い場合は、余裕を持って利用するようにしましょう。
✅まとめ
・本籍が遠方でも、広域交付制度で地元の役所から戸籍請求が可能に
・本人確認は顔写真付きの公的書類が必須
・請求できる人には制限あり(本人・配偶者・直系のみ)
・多くの戸籍を請求する場合は、時間と費用に余裕を持つのがポイント!
少しでも皆様の家系図づくりに貢献できれば幸いです。
質問、疑問事項などがあれば、いつでもご質問くださいませ。
投稿者プロフィール

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5代目製本業経営者。体を動かす事が趣味でジムに週5回通ってます。
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