近年、家系図作成やルーツ調査において、インターネットの活用がますます重要になってきました。
特に欧米では、デジタルアーカイブと検索システムの整備が進んでおり、自宅にいながらルーツを辿る時代が到来しています。
日本でもこの流れは少しずつ加速しており、図書館・公文書館・大学などが史料の公開・検索機能の整備に力を入れています。
この記事では、家系図作成に役立つオンライン検索サイトやデジタル文献、データベースの活用方法を詳しくご紹介します。
🌍 欧米で進むルーツ調査のデジタル化
欧米では、以下のようなオンラインサービスを通じて先祖調査が活発に行われています。
FamilySearch(ファミリーサーチ)
Ancestry.com(アンセストリー・ドットコム) など
これらは国勢調査、渡航記録、従軍記録などを収録し、世界中のアーカイブに自宅からアクセスできる仕組みを提供しています。
パソコンひとつあれば、誰でも先祖情報を収集できる時代が本格的に到来しています。
🗾 日本の現状と今後の展望
日本では、戸籍制度がある一方で、欧米ほどオンライン化が進んでいないのが現状です。
しかし、最近では公文書館・図書館・大学などが史料のデジタル化と公開を少しずつ進めています。
特に今後は、「画像公開だけでなく、検索機能の充実(横断検索・キーワード検索)」が課題となっています。
🔍 家系図作成に役立つオンライン検索・データベース一覧
国立国会図書館関連
国立国会図書館デジタルコレクション 戦前期・戦後期の文献約350万点中、33万点以上をネット上で閲覧可能。
次世代デジタルライブラリー(NDL Image Bank) 著作権が切れた古典資料等の検索・閲覧が可能(現在は一部のみ検索可能)。
国立公文書館デジタルアーカイブ 全国の公文書館の記録を横断検索可能。人物検索に特に有効。
ジャパンサーチ(Japan Search) 国立国会図書館が運営。115以上の機関と連携。約2,184万点の資料にアクセス可能。
東京大学史料編纂所 データベース横断検索 データーベース選択から横断検索を選択し、キーワードを入力して下さい。
Googleブックス Googleが全世界の図書数百万冊(日々増加中)をスキャンし、全文検索を可能にしたサービスです。精度にはまだ難がありますが、人名録に収録されているような人物であれば、ヒットする可能性が十分にあります。
国立国会図書館リサーチ・ナビ 日本人名情報索引(人文分野)データベース 国立国会図書館所蔵の図書・雑誌から収録人物名を検索できるようにしたデータベースです。現在は一部の図書・雑誌にしか対応していません。
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5代目製本業経営者。体を動かす事が趣味でジムに週5回通ってます。
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