「うちの家紋って何だったっけ?」
ご先祖を調べはじめると、意外と多いのが「家紋が分からない」というお悩みです。
ここでは、家紋の調べ方から、ルーツの推測方法、分家との違いなどについて解説します。
まずは、お墓を確認しましょう。
ご自宅の墓所や菩提寺にある墓石を見てみてください。彫刻されている家紋が、その家の正式な家紋である可能性が高いです。
もし墓石に家紋が彫られていなければ、親戚のご高齢の方に尋ねてみるのが有効です。
記憶の中に家紋の特徴が残っている場合があります。
それでも分からない場合は、昔の写真を見てみましょう。
特に和装の写真には、着物の背中や袖に家紋が描かれていることがあります。
さらに、除籍を取り寄せて先祖の本籍地を特定し、現在その地域に同姓が残っているかを調べるという方法もあります。
電子電話帳や図書館にある紙の電話帳で同姓の方を見つけたら、丁寧に手紙で家系情報を共有し、共通の祖先がいるか確認してみましょう。
同じ家系であれば、家紋も共有している可能性が高いです。
●家紋は誰が決めたの?
結論から言うと、家紋を誰が最初に使い始めたかはほとんど分かりません。
ごく一部、大名家や有名な武家などは記録が残っていますが、一般の家系では家紋の起源を特定するのは困難です。
ただし、家紋のデザインから「いつ頃の時代に使われ始めたか」を推測することは可能です。
たとえば、シンプルな家紋は古くから使われていたとされ、丸が付くなどの装飾があるものは比較的新しい傾向にあります。
蔦紋であれば、装飾の少ない「蔦」よりも「中陰蔦(ちゅういんつた)」の方が後の時代に作られたものだと考えられています。
●本家と分家で家紋が違う理由
「同じ苗字なのに、うちと親戚の家紋が違う…」これはよくあることです。
昔は、本家と分家を区別するために家紋を少し変えるという習慣がありました。
分家が本家の家紋に外郭(丸や角など)を加えて少し複雑にしたり、似たようで微妙に違う紋に変えたりするケースが多く見られます。
また、江戸時代以降、奉公人や他家から移住した者が同族として暮らすこともあり、血縁ではない“擬似同族”が家紋の違いで区別されることもありました。
本格的に家系を調べたい方には、ご先祖が住んでいた地域に住む同姓全員にアンケートを送るという方法もあります。
家紋や本家・分家の情報を集めて系図化すれば、地域の同姓のつながりが見えてきます。
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