本当の自分を知る鍵は、先祖にある 〜「家系分析」で命の源とつながる〜

「本当の自分とは何か?」
そう問い続け、自分探しの旅に出る人も多い現代。しかし、私たちが探し求めている“本当の自分”は、実は外の世界ではなく、自分の内に宿るもの——もっと言えば、先祖から受け継いだ命の中にあるのではないでしょうか。

私たち人間は、誰もが両親から遺伝子を受け継いで生まれてきます。そしてその遺伝子は、祖父母、曾祖父母……と、何代にもわたる先祖たちから脈々と受け継がれてきたものです。
また、性格や思考のベースは、幼少期の家庭環境や教育といった「環境因子」からも大きく影響を受けています。

つまり、本当の自分とは、先祖から受け継いだ遺伝子と環境の積み重ねの中にあると言えるのです。

「家系図」は、命のクラウドデータベース
人の命は有限でも、その命をつないできた遺伝子は永遠に連続しています。
その流れを目に見える形にしたものが「家系図」です。

先祖一人ひとりの性格、願い、生き方。それらが凝縮されて、今の“あなた”という命がある。
家系図とはまさに、命のハードディスクとも呼べるものであり、宇宙のどこかにクラウド保存されているかのように、失われることなく存在しているのです。

家系分析で「人間力」が高まる
先祖の生き様を知ることで、私たちは自分自身の可能性を再発見することができます。
その過程を「家系分析」と呼びます。

遺伝子学の第一人者・筑波大学の村上和雄教授は、すべての生命の背後に「サムシング・グレート(偉大なる何か)」の存在を感じたと語っています。
それはまるで、私たちを見守り応援してくれている“遠い先祖”のような存在。

しかし、どれほど応援されていても、そのエネルギーを受け取るには条件があります。

それが「配線をつなぐ」ということ。
つまり、両親や祖父母、先祖に対して関心を持ち、感謝の気持ちを持つことです。
逆に、恨みや無関心があると、この配線は断たれ、サムシング・グレートとのつながりは途絶えてしまいます。

幸せも成功も、命のルーツから始まる
どんな親でも、子どもには無限の愛を注いでいます。
しかし、子どもが心を閉ざし離れていけば、親の愛は届かなくなってしまう。

これは、命のつながりにも同じことが言えます。
先祖の力を受け取り、人生の問題を乗り越え、幸せや成功をつかむためには、まずそのつながりを意識すること。

家系分析とは、その“命の配線”を見直し、整える作業なのです。

自分自身の源を知ること。
それは、人生の羅針盤を手に入れることに等しいのかもしれません。
まずは一度、自分の家系を遡り、命のつながりを感じてみてはいかがでしょうか。