家系調査は戸籍や土地台帳だけでなく、歴史的な名簿や古文書に目を向けることで、さらに奥行きのある探究が可能になります。
ここでは、デジタルアーカイブ・分限帳・藩政史料といった資料の活用法をご紹介します。
14. デジタルアーカイブの利用
近年、多くの歴史史料がデジタルアーカイブ化され、インターネットを通じて自宅から閲覧できるようになりました。
全国の紳士録
商工名鑑
藩士名簿
系図類
など、家系調査に役立つ膨大な史料がオンラインで公開されています。
公文書館の件名検索を利用すれば、ご先祖の名前が記載された文書を見つけることも可能です。
これは、まさに21世紀ならではの調査方法であり、今後さらに発展していく分野といえるでしょう。
15. 分限帳の調査
ご先祖が武士であった場合、あるいはその確認をしたい場合には、藩士名簿である分限帳を調べます。
分限帳には、藩士の名前や役職、知行高などが記録されています。
活字化された分限帳(出版物)、古文書の形で文書館に保存されているもの、両方が存在します。
特に江戸後期から明治にかけての分限帳は、除籍に出てくるご先祖の名前が記載されている可能性が高く、武士のルーツを探る上で欠かせない資料です。
16. 藩政史料の調査
藩が作成した公的文書群を藩政史料と呼びます。武士の家系調査をする際には、必ず確認しておきたい資料です。
藩士が提出した系図が残されている場合がある、藩の事務日誌などにご先祖の名前が登場する可能性もあります。
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