ご先祖をたどる家系調査の第一歩は、戸籍の収集と整理から始まります。
全部で25ステップあるので、ここでは、戸籍取得から解読、そして系図化までの流れをわかりやすくご紹介します。
1. 戸籍・除籍・改製原戸籍の取得
最初のステップは、現在使われている戸籍全部事項証明書を入手することです。
そこからさらにさかのぼり、明治19年式までの除籍や、様式変更前の改製原戸籍を申請して取り寄せます。
除籍の申請は、本籍地が遠方であるケースが多いため、通常は郵便で請求します。
すでに取得済みの方も、取り漏れがないかの確認が大切です。
父方など特定の一系統に限定せず、複数の系統の除籍を集めることをおすすめしています。
なぜなら、除籍には保存期間が150年と定められており、期間を過ぎたものは廃棄されてしまうからです。
将来のためにも早めに保全しておくことが望ましいのです。
手間はかかりますが、複数系統をさかのぼることで、家系調査の楽しみは確実に広がります。
2. 除籍の解読
除籍謄本には、変体かなや異体字が多く使われており、さらに当時の民法に基づく専門的な戸籍用語が頻出します。
これらを正しく理解できなければ、せっかく入手した除籍から十分な情報を得ることはできません。
そこで、文字の読み方や用語の意味をしっかりと学び、情報を正しく引き出すことが必要です。
解読の力を身につけることで、戸籍が生きた資料として活用できるようになります。
3. 除籍から系図を作成する
戸籍・除籍・改製原戸籍で確認した続柄を理解したら、いよいよ系図作成に取り組みます。
家系図:一つの系統を中心に整理した系図
血系図:父母、祖父母と倍々にさかのぼって血の流れを表す系図
これらを作成することで、先祖から自分へと続く流れがより立体的に理解できます。
作成方法としては、パワーポイントやエクセルを活用するのが基本です。
また、近年では家系図作成をサポートする専用ソフトやアプリも公開・販売されていますので、それらを利用するのも効果的です。
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5代目製本業経営者。体を動かす事が趣味でジムに週5回通ってます。
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